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2011年03月29日

場セラピ−

いつも勉強させて頂いている運動連鎖アプローチ研究会の山本先生のブログに身体呼吸療法の講師である 本多先生の『東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)体験記』が載っていた。


http://www.d2.dion.ne.jp/~nmhonda/sub3.html


山本先生とは面識が無いのだが、本多先生とは勉強会で2〜3回 お逢いし 色々と教えて頂いた。 今回の地震で本多先生の安否が気になっていたのだが、このブログを読んで本多先生の無事はわかったのだが、その行動に感銘したと同時に 昨日紹介したブログに書いてあるように 壮絶だった様子が伺える。


7年前に「身体呼吸療法の奥義」という本が出版されたのだが、その時の文章の中で 本多先生の書かれた内容が未だに印象深く ずっと心の中に留まっていた。


「私はある時、この触診の問題を神戸の震災時後に、多くの生き残った方の体験談を聞いて乗り越えた事があります。面白いでしょう。それは、瓦礫の下にいた夫婦が何日間も手だけをつなぎ合わせて、お互いを手で励まし合う事で生き延びられたというお話しです。先の姿勢や呼吸にこだわっていた私は、そこで頭を殴られたような気がしました。ただ手と手をつなぎ合うだけ。身体は押しつぶされそうな中にありながら、そこから、生命を喚起させるような言葉が発せられている。そこには、まさに、何の矛盾も生まれない手のあり方がある。」

「心から相手と触れあうときに、私は、あまりにも神経質に呼吸を整えたり姿勢をうんぬんすることはかえって不自然だと思っています。頭蓋であれば、相手を純粋に大切に思う気持ちで触れることの方がずっといいと。」


このように書かれていました。そして僕自身も この気持ちを忘れず、触れていこう!と未だにずっと思っているのですが、今回 本多先生の体験記を読んで、まさにこの手で そしてこの気持ちで被災者の方々のケアをされたのだな〜と。僕自身が もしこの被災地にいたとしたら ここまで出来るのだろうか?と考えてしまいました。

こうやって書くと 実際にそういう場面が起こりそうで嫌なのですが。。。(苦笑)

今回の体験記を 無断で載せるわけにはいけないので、山本先生のブログを読んでください。

その中で 印象に残った部分だけ 自分自身の防備録として載せたいと思います。




http://rensa.blog43.fc2.com/blog-entry-938.html




『慰める言葉すら思い当たらないほど深い悲しみの中にある方に、小手先だけのカウンセリングや心理テクニックは通用しません。 お金では、失った家族を取り戻すことは出来ません。かける言葉もなくなり、差し出すものもなくなった時に私たちに残るもの。それこそが新しい時代の出発点にならなければならないはずです。それが場の研究の中で最も重要な問題である“存在”ということなのだと思います。失ったところから、捨てたところから見えてくるもの。今だからこそ、そこにしっかりと向き合って私たちは学んでいかなくてはなりません。』



『場の思想と治療がここで本当に役に立たないのであれば、それは生きていくことに使えない思想と治療であるということだと思います。今、この厳しい現実の中に於いても二重生命に向かうときにだけは、心が救われているということ。それが私の場の実践における、確かな一つの実証です。まずは私から仙台に灯をともしたいのです。場の思想を持った手で灯したいのです。』


『長い避難生活の中で、骨折をするほどの壁を叩かなくてはならない程の感情の高まりが、災害そのものではないこれからの痛みの一つの象徴だと思います。「生きている」というステ−ジと「生きていく」というステ−ジがぶつかりあっているということかもしれません。私たちも被災者ではあるのですが、被害の大きかった場所に行ってお話を聞けば聞くほど、自分の家族が無事であり、家があること自体に罪悪感すら抱いてしまいます。こうした感情も、これからのこの地に生きていくときの心と身体の問題として問いかけていかざるを得ない問題であると思います。』


『 今、どうにも、ならない状況にあるような方に向け、まだ簡単には「頑張れ」とは全くもって言えません。しかし、亡くなられた方々の多くは、平和な地球を望み、温かな暮らしを望み、子供や孫の希望ある末来を望んでいらっしゃったはずです。 それは避難所にいらっしゃる方々とも共有できるものだと思います。だからこそ、今、末来に向かう希望ある一歩をしっかりと問いかけて、踏み出していかなくてはならないと思うのです。場の思想が実践されないで、ただ、もてはやされることは決してあってはなりません。思想は使ってはじめて活きるものですし、使うことで又、生命のある思想として変わり続けながらその命脈を力強く保っていくつものだと思います。』 





posted by merikuson at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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